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使用方法

1.MoistAir(ver1.02)の概要

(1)MoistAirとは
 MoistAirは大気圧下の湿り空気を乾燥空気と水蒸気の理想混合物と仮定して物性値を計算するためのツールです。乾球温度、湿球温度、相対湿度、絶対湿度、露点温度および比エンタルピから二つの物性値を入力し、他の物性値および比熱、比容積を算出する。湿球温度は、アスマン通風乾湿計で多く用いられるスプルングの式と湿り空気線図によく用いられる熱力学的湿球温度(断熱飽和温度)に対応している。
(2)インストール
  • ダウンロードしたアーカイブを任意のフォルダに保存。
  • アーカイブ(MoistAir102.cab)を解凍。
  • 解凍されたファイルのsetup.exeをダブルクリックしてインストール。
  • 実行はスタート→すべてのプログラム→eMAPEO→MositAir
  • 2.動作環境

    • 使用言語:Microsoft Visual Studio 2010
    • 確認済みOS:windows10(32/64)

    3.操作方法

    3.1 MoistAir.exe起動画面
     

    3.2 メニュー
    1. ファイル
      ・計算条件の保存
      「計算環境」→「計算条件」で設定した計算条件が保存され次回起動時に反映される。
      ・計算結果の保存
      計算結果をテキストファイルで保存。
      ・計算結果の印刷
      A4用紙に計算結果が印刷される
      ・終了

    2. 計算環境
       ・温度表
        乾球温度、湿球温度、相対湿度、絶対湿度、露点温度、比エンタルピから変動物性と固定
       物性を選び、Datagridviewに計算結果を表示。
      ・特定点
        Datagridviewの行に二つのデータを直接入力し、「Enter」等で行を変更すると入力したデータ
       をもとに計算。三つ以上のデータを入力した場合には左から二つのデータを優先して計算。
      ・計算条件
        計算条件入力画面で、温度の単位、湿度算出方法の選定と湿球の凍結温度、霜点になる
       温度を入力。

    3. ヘルプ
      ・バージョン
      ・問い合わせ
    3.2 コンテキストメニュー
     Datagridview上でマウスの右クリックで表示
    1. コピー(ヘッダ無)
      選択範囲の計算結果をクリップボードにコピー
    2. コピー(ヘッダ有)
      ヘッダを含め選択範囲をクリップボードにコピー。Excelに貼り付ける場合、Excelのバージョンによっては文字化けが発生します。この場合、「編集」→「形式を選定して貼り付け」→「値」で貼り付けてください。 (3) 切り取り 選択行の削除。セルのみの削除には対応してしません。
    3. すべて選択
      計算結果のすべてを選択。
    4. すべて削除
      計算結果のすべてを削除。

      メニュー
    3.3 計算例
    1. 特定点の計算

    2. 物性表

    3. 計算上の注意点
      ・計算は大気圧(101.325kPa)で、計算可能範囲は乾球温度-40~90℃相当になります。
      ・絶対湿度と露点温度は独立ではないために、この二つの物性からは算出できません。
      ・相対湿度は氷点下でも、過冷却水の飽和水蒸気圧に対する比率を取っているために、相対湿
       度の入力値によっては、湿球温度、露点温度が乾球温度より高くなることもあります。

    4.著作権、免責等

     MoistAirの著作権はHiroaki MATSUSHIMAにあります。個人での利用は自由ですが、あくまでも自己責任でお願いします。
    ご意見・ご感想・ご要望・バグ情報などありましたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。
    なお、フリーメールアドレスでのお問い合わせはご遠慮ください。

    参考文献

    JIS Z8806:2001 湿度-測定方法

    日本機械学会,伝熱工学資料 改定第5版(2009)